ねこライフ 猫の育て方 cat.sc

猫を飼いたいと思っている方、これから猫を飼う方、すでに飼っている方。猫と一緒に暮らすために必要な情報をまとめました。猫の育て方・飼い方で悩みがある方に。

避妊・去勢手術後について

抜糸までの過ごし方

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基本的には手術前と同じ生活で構いませんが、シャンプー激しい運動は控えた方が良いでしょう。
手術が終わるとエリザベスカラーを装着して過ごします。これは舐めて縫い糸をとってしまわないようにするためで、1週間後の抜糸まで装着します。エリザベスカラーを装着していると思うように動けなかったり毛づくろいができなくなったりすることでストレスがたまってしまうこともあります。
そういった場合は術後服で代用できるので、動物病院に相談してみましょう。

また、思うように食事がとれないこともあるので、少し高さのある台に置いて食べやすくしたり、食事の時だけエリザベスカラーを外すなどの工夫をしてあげましょう。

手術後数日間は抗生物質痛み止めといった薬を服用する必要があります。錠剤、粉薬、液体などさまざまなタイプがあるので、一番飲ませやすいタイプの薬を選ぶと良いでしょう。

手術後に元気・食欲がない傷口が化膿している、排便・排尿ができないなどのトラブルがでてくることもあるので、手術後はよく様子を見て、何かおかしいと感じたらすぐに動物病院に相談をしてください。

 

抜糸後の過ごし方

抜糸後も基本的に手術前と同じ生活で構いませんが、注意しなければならないこともあります。

避妊手術や去勢手術をすると太りやすくなります。
これは、生殖に関する代謝や運動量が減ることにより消費エネルギーが減少するためだといわれています。手術を行った約8割の猫が肥満傾向にあるといわれているため注意が必要です。

猫じゃらしなどのおもちゃやキャットタワーをうまく利用して運動量を増やしたり、フードをダイエット用のものに変えたりフードの量を減らしたりといった工夫が必要です。

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犬と違って猫は散歩をさせることが難しいため、ダイエットは容易なことではありません。しかし、猫の要求通りにフードを与えたり運動をさせないでいるとあっという間に肥満になり、糖尿病尿路結石などさまざまな病気を引き起こしやすくなります。
愛猫の健康のために、しっかり運動をさせ、適切な食餌管理に努めましょう。

理想の体型は上から見るとやや腰にくびれがあり、背中を触るとわずかな脂肪に覆われていて肋骨を触ることができることです。

最近では動物病院で体脂肪の測定もできるので、月に1回体重と体脂肪の測定をすると管理がしやすいかもしれません。
【参考】猫のボディコンディションスコア(BCS)

image:PAKUTASO

 - 避妊と去勢

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