保健所で猫を引き取る
保健所の現状
環境省によると、平成25年度の猫の引取り及び負傷動物の収容状況は引取り数が115,273頭で、そのうち返還数が305頭、譲渡数が16,023頭、残念ながら殺処分されてしまった数は99,566頭にも及びます。
また、負傷動物の数は収容数が11,841頭で、そのうち返還数が269頭、譲渡数が1,422頭、殺処分数が9,358頭とこちらも殺処分数がかなり多いのが現状です。
ただし、殺処分数は年々減少の一途をたどっていて、ここ5年でも半分近くにまで減少しています。また、一方で譲渡数は年々増加しており、ここ5年で2倍近く増えています。
保健所から引き取る方法
保健所で引き取られた猫は動物愛護センターに移されるため、実際には動物愛護センターから引き取る形になります。
基本的には、譲渡会前講習会を受講してから譲渡会やHP上に掲載されている情報などから猫を選び引き取るか譲渡登録団体から引き取るという流れになります。
ただし、引き取る際には年齢や居住状況など、一定の基準が設けられていたり、書類審査があったりと誰でも引き取れるわけではないので、まずは近くの動物愛護センターに確認をとることから始めましょう。
保健所から引き取るメリット
猫の命を救える
冒頭でもお話しましたが、残念ながら保健所には里親さんが見つからない場合、殺処分されてしまう猫が沢山います。すべての命を救うのは難しいことですがその一助になることに間違いはありません。
いろいろなタイプの猫が揃っている
保護されている猫はそのほとんどが雑種のため、毛色や柄、毛の長さなどさまざまな種類の猫が沢山いるため、お気に入りの猫が見つかりやすいのも大きなメリットといえます。
成猫が手に入る
仔猫は手がかかるため、成猫から飼うことを好む飼い主さんが中にはいらっしゃいます。すでにしつけができていたり避妊・去勢手術が済んでいることもあるので、手術費用が浮くのも嬉しいメリットです。
保健所で引き取るデメリット
純血種が手に入りにくい
スコティッシュフォールドやロシアンブルーといった純血種はかなり入手困難です。また、純血種であっても親猫がわからないことがほとんどなので、純血種と外見が似ていても猫種がはっきりしないことはよくあります。
ただし、里親募集と異なり純血種が持ち込まれることもあるので、ひとまず確認を取ると良いかもしれません。
引き取るまでに時間がかかる
譲渡会前講習会を受講したり審査があったりと、他の入手経路と比較してかなり時間や手間がかかります。
ただし、その分命を預かることの責任を強く感じることができます。
image:PAKUTASO
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