里親募集で猫を貰う
里親募集の現状
環境省が平成23年度に行った一般市民へのアンケート調査によると、猫の入手経路のうち里親募集で貰った割合は
- 友人・知人から譲り受けた:21.7%
- 保健所や動物愛護センターから譲り受けた:2.2%
- 民間の動物愛護団体などから譲り受けた:3.9%
と、全体のおよそ3割を占める結果となりました。
このアンケート結果からもわかるとおり、一口に“里親募集”といっても募集先はさまざまで、友人・知人から譲り受けるケースが圧倒的に多いようです。
猫は避妊・去勢手術をしていないと一年間に3回の繁殖が可能で、しかも一度に5~6匹を出産します。産まれた仔猫をすべて自宅で引き取るケースはまれで、ほとんどすべての仔猫をある程度の月齢になったら知り合いに引き取ってもらうためにこのような結果になったと推測されます。
保健所や動物愛護センター、民間の動物愛護団体などは野良猫を保護しているケースがほとんどで、里親さんが決まっていない猫自体の頭数はかなり多いのですが、残念ながら里親さんが決まる割合は少ないようです。
里親募集のメリット
猫の命を救える
残念ながら保健所には里親さんが見つからない場合、殺処分されてしまう猫が沢山います。すべての命を救うのは難しいことですがその一助になることに間違いはありません。
タダで貰える
里親募集の大きなメリットは猫の購入費用がかからないことです。ペットショップやブリーダーから購入する場合数十万円かかってしまうので、あまりお金をかけずにことも多々あります。
いろいろなタイプの猫が揃っている
保健所や動物愛護センター、民間の動物愛護団体で保護している猫はそのほとんどが雑種のため、毛色や柄、毛の長さなどさまざまな種類の猫が沢山いるため、お気に入りの猫が見つかりやすいのも大きなメリットといえます。
成猫が手に入る
仔猫は手がかかるため、成猫から飼うことを好む飼い主さんが中にはいらっしゃいます。すでに避妊・去勢手術が済んでいることもあるので、手術費用が浮くのも嬉しいメリットです。
里親募集のデメリット
純血種が手に入りにくい
スコティッシュフォールドやロシアンブルーといった純血種はかなり入手困難です。また、純血種であっても親猫がわからないことがほとんどなので、純血種と外見が似ていても猫種がはっきりしないことはよくあります。
ウイルス疾患を患っていることがある
猫エイズや白血病と言った病気を患っていることがまれにあります。ただしほとんどの場合で検査済みなので、病気をもっているかいないかは公表されています。
里親募集のサイト
最近では、猫の里親募集情報が掲載されている専門サイトも存在します。ご興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。
応募ややりとりにはもちろんルールがございますのでご注意ください。
image:PAKUTASO
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