成猫の餌の変化
餌の選び方
1歳になると体の成長が一段落し、ようやく大人の仲間入りをします。
ここからはあまり体は大きくならないため、肥満にならないよう適切な食餌管理をしていく必要があります。
まずは子猫用の餌から成猫用の餌に変更しましょう。
急に餌を変えてしまうと食べが悪かったり下痢をしてしまうこともあるので、子猫用の餌に少しずつ成猫用の餌を混ぜていき、徐々に成猫用の餌の量を増やしながら切り替えるようにします。
何もなければ7歳まで同じ餌で問題ありません。
それでも食べが悪かったりムラがあるようなら味や粒の大きさが合っていない可能性があります。猫はとても味にうるさいため、そういった場合には好みの餌を見つけてあげる必要があります。
餌は子猫同様「総合栄養食」を選ぶようにし、餌の種類はドライフードを選ぶと良いでしょう。ウェットフードや缶詰を主食にすると肥満や歯周病の原因になってしまうことがあるので注意が必要です。
ドライフードは一度開封してしまうと酸化してしまい味が劣化してしまうので、1ヶ月で食べきれる量のものを買うようにしましょう。大きいものを買いたい場合は、開封後すぐにジップロックなどにうつしておくと開け閉めの回数が少なくなるので酸化を遅らせることができます。
食餌量
1日の食餌量は成猫で体重1kgに対して約70~80kcalといわれていますが、運動量などによって個体差があるので、体重の変動をみながら調整していくと良いでしょう。フードのパッケージには必ず目安となる食餌量の記載があるので適切な食餌量を与えるようにしましょう。
食餌量を決めたら必ず毎回計量カップで測りながら食餌を与えてください。
量を測らず大雑把に与えてしまうといつの間にか食餌量が多くなってしまい、肥満の原因になってしまうことがあります。計量カップがない場合は透明のカップで代用できます。外側にテープやマジックで印をつけておきましょう。
食事の回数
食事の回数は朝・晩の2回に分けます。
ただし、食事と食事の間隔が長いと空腹から吐いてしまったり、盗み食いをしてしまったり、急いで餌を食べるようになってしまうことがあります。そういった場合は1日量を3~4回に分けて与えても特に問題はありません。
おやつ
おやつを与えたい場合は1日に必要なエネルギーの20%以内に抑える必要があります。おやつを与えた分だけ食餌量は減らすことを忘れないようにしてください。
これだけ注意していても体質上肥満になってしまうこともあります。
そういった場合には肥満用の餌もあるので、まずは動物病院に相談してみましょう。
image:PAKUTASO
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