避妊・去勢の手術時期と費用
避妊手術の場合
雌猫の場合、生後6ヶ月から手術が可能です。
ただし、最初の発情前に手術をする方が望ましいといわれています。というのも最初の発情前に手術を行うことで乳腺腫瘍の発生率が格段に下がるからです。
体調や体重に特に問題がなければ、生後6ヶ月になったら早めに避妊手術をすることをおすすめします。
避妊手術は去勢手術と違って、腹部を切開して子宮と卵巣を切除するという方法で行われます。そのため、麻酔時間が長くなり、入院が必要なことから費用は2~3万円ほどかかります。また、麻酔をかける前には必ず術前検査を行う必要があり、手術後には抜糸を行う必要があるので、この手術代に検査費用と抜糸代がプラスされます。
ただし、動物病院は自由診療のため、病院によって入院の有無や手術の費用はさまざまです。あらかじめどれくらい費用がかかるのか確認をしておくと良いでしょう。
去勢手術の場合
雄猫の場合も生後6ヶ月から手術が可能です。
発情がきてしまうとスプレー行為をしたり興奮状態になったりと手に負えなくなってしまうので、できれば発情前に早めに手術をすることをおすすめします。
去勢手術は陰嚢の中にある精巣を取り出すだけなので、腹部を切開することもなく、縫合も1~2糸で済みます。入院も基本的に必要ありません。麻酔時間も短く簡易的なもので済むことから1万5千円~2万円ほどかかります。
雄猫の場合も術前検査と抜糸が必要になるので、若干費用は高くなります。
ただし、停留睾丸(精巣が下りてこず、お腹の中にとどまってしまうこと)の場合は腹部を切開する必要があるのでやや費用が高くなります。また、1歳くらいまで待つと下りてくる可能性もあるので、生後6ヶ月の段階では手術を見合わせることもあります。触診で精巣が下りてきてるかどうかわかるので、まずは動物病院にいって診察をしてもらいましょう。
手術費用の一部助成金について
全国各地の自治体(一部の自治体に限る)から、猫の避妊・去勢手術費用に対して一部助成金がもらえることがあります。
ただし、助成金をもらうにはいくつかの条件があります。自治体によってその条件や助成の金額、申請方法などが異なるので、各自治体のHPで確認してみてください。
動物病院が指定されていることもあるので、必ず手術を受ける前に確認するようにしてください。
image:PAKUTASO
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