猫ドックとは?
猫ドックとは?
猫ドックとは人間ドックの猫バージョンで、いわゆる猫の健康診断だと思っていただければOKです。
近年では動物にも「生活習慣病」のような病気が増えてきています。
特に肥満は室内飼いの猫に非常に多く、さまざまな病気の原因になっています。
また、猫は言葉がしゃべれませんし、本能的に痛みを隠してしまうため、定期的な猫ドックにより病気の早期発見に非常に役立ちます。
早期発見・早期治療により万が一病気が発見されたとしても特に7歳以上のシニア猫は1年に1回猫ドックを行うことをおすすめします。
猫ドックを行っている病院はまだまだ少ないものの、近年増加傾向にあります。
また”猫ドック”とうたっていなくても、猫ドックと同じメニューを検査することはどの病院でも可能です。
もしかかりつけの動物病院に猫ドックがなくても後述の検査項目を参考に相談してみるのも良いかもしれません。
どんなことをするの?
猫ドックの内容は病院によってさまざまですが、
一般身体検査
触診や聴診、視診、体重測定、体脂肪測定などを行います。
血液検査
赤血球数や白血球数、肝数値や腎数値、血糖値などを調べることができます。
レントゲン検査
胸部と腹部のレントゲンを撮影し、骨や臓器に異常がないか検査します。
超音波検査
病院によってどの臓器をみるか異なりますが、心臓や肝臓、腎臓、腸などを検査することができます。
心電図検査
心電図検査によって心臓に異常がないか調べます。
尿検査
膀胱炎や尿石症ではないか調べます。
病院で採尿してくれる病院もありますが、大抵の場合自宅で採尿したものを持参します。
糞便検査
お腹に虫がいないかどうか調べます。
ホルモン検査
猫に多い甲状腺機能の異常がないかどうか調べます。
猫白血病、猫エイズ検査
猫白血病と猫エイズに感染していないかどうか調べます。
以上のような検査などを行っている病院が多いようです。
また、これらの中からいくつか組み合わせ、項目の数によって費用が変わるというシステムを取り入れている病院がほとんどです。
項目によって費用は異なりますが、相場は1~2万円前後のようです。
大抵の場合事前予約が必要なので、詳しい検査項目や費用についても猫ドックを行っている病院にあらかじめ問い合わせをしておきましょう。
検査結果はその日のうちに出るものもありますが、時間がかかるものもあるので、後日あらためて詳しく結果を教えてくれる場合もあります。
また、病的とはいわなくとも病気になりそうな結果が出た場合は、食生活や生活環境の改善指導をしてくれることもあるので、若いうちから定期的に猫ドックを受けることでより健康で長生きできます。
image:PAKUTASO
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